企画運営委員会および2分科会において以下の通り活動目標を設定する。
① 企画運営委員会
コンソーシアム全体の円滑な運営が活動目標となる。研究協議会を開催し、コンソーシアムおよびプロジェクトの運営の基本方針を決定し、各種の活動を企画し、個別の運営課題を調整する。このために、分野別コンソーシアムとの十分な連携協議を行い、中核的専門人材育成事業の17の専門分野の進捗についての動向を把握し、またその基本的枠組みについて調査し、事業における統合性についての連携協議を行う。さらに、分科会およびプロジェクトとの調整のため、分科会と関連プロジェクトの進捗を把握し、コンソーシアムとしての統合性を調整する。
② 分野横断的浸透性開発分科会
「九州発グローバルネットワーク」を実質化すべく、4地域5拠点(福岡・佐賀2拠点、佐世保・諫早・島原1拠点、宮崎1拠点、鹿児島1拠点)による4つの専門分野のモジュール開発プロジェクト(ビジネス・食・観光・介護)および「グローバルモジュールプロジェクト」「双方向性統合プロジェクト」)と連動し、国内調査として、平成23・24年度からの先行専門分野別コンソーシアム等の代表機関への調査、平成と専門学校社会人学生(5万人)へのアンケート調査、平成25年度にひきつづいて商工会議所会員企業等への人材ニーズ調査を行い、その研究成果を分析し、実践的な職業教育のカリキュラム編成、単位の取り扱い、成績評価の方法などについて共通要素と特殊的要素を分析する。また、研究会を開催し、分野別コンソーシアム関係者とプロジェクト関係者を招聘して研究会を開催する。
③ 質保証の枠組み検討分科会
産業界や資格発行関連の団体・質保証機関へのヒアリング調査を行い、また分科会の調査結果を踏まえて、職業・高等教育領域における資格発行・質保証機関へのヒアリング調査を行う。本事業において重要な海外連携機関である豪州のオーストラリア職業教育研究センター(NCVER)、ドイツの連邦職業教育訓練研究センター(BIBB)との交流協定締結、特に、豪州における資格枠組み(AQF)と、産業別技能委員会(ISC)による「訓練パッケージ」を参照しつつ編成されるオーストラリアの職業教育の国際通用性についての調査を実施する。また、研究会 プロジェクト関係者を招聘して研究会を開催するので、それらの活動の計画通りの実施を目標とする。
これらの活動目標に応じた成果目標および成果実績(アウトカムとして)として、①企画運営委員会では、コンソーシアムの内部での分科会間、プロジェクト間、また4地域間でのネットワック間での課題共有である。また、11月の国際セミナーにおいての、参加者数および、そこでの課題意識の共有が端的な成果目標となる。また、②分野横断的浸透性開発分科会では、5つの職域プロジェクトをもとに取り組まれたそれぞれの専門分野5拠点での活動のグローバルモデルの整合性・調和性が重要な成果目標であるが、同時に単純に共通化だけで評価するのではなく、成長分野の特長による固有性の解明もまた重要な成果目標指標となる。③質保証の枠組み検討分科会では、海外の多様な学位・資格枠組み、職業資格基準等、高等教育・職業教育の国際的通用性に係る政策動向が急速に展開していることから、これらを如何にタイムリーに、かつ包括的に把握できたのかどうか、より日本に適用可能性の高いモデルを検討できたかどうかが重要な成果目標指標である。
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