日本と欧州の15ヵ国で、大学卒業生3万人の大学生活と卒業後5年間の初期キャリアについて、共同して通枠組みでの調査を実施しました。 |
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調査結果から以下のような知見を得ることができました。 |
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・ | 大学教育は、日本・欧州の学卒者ともに卒業時点での就職よりもキャリア形成や人格形成に役立っていること。 |
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・ | 大学教育では、日本・欧州の卒業生ともに、全般に講義、レポート、学術性が重視されていること。 |
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・ | インターンシップの重視度は、日本では11項目中で最低、逆に「客観式テスト」の比重は欧州諸国よりも高いこと。 |
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・ | また、インターンシップ、アルバイト等の在学中の就業経験では、大学で専攻する専門分野と関連した就業経験がある者ほど大学教育の有用性を高く評価していること。
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・ | 卒業直後に大学卒にふさわしい仕事に就いている卒業生の割合は、日本で必ずしも高くないけれども、欧州内でも違いが大きいこと。英国で特に少なく、日本は、欧州大陸系諸国と英国の中間に位置していること。 |
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・ | 卒業後5年を経過すると、英国や日本では、大学卒にふさわしい仕事についている卒業生が顕著に増加していること。 |
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・ | 研究代表者: | 吉本圭一・九州大学教授 |
企業・卒業生による大学教育の成果の点検・評価に関する日欧比較研究
課題番号/17203041
平成17年~20年度文部科学省科学研究費補助金(基盤研究A)
研究代表者 吉本圭一(九州大学大学院人間環境学研究院)