2015年8月1日にRTEQ設立1周年を迎えました。

2014年度 主な活動内容

■国際セミナー開催

2014年11月15日(土)、九州大学第三段階教育研究センター主催の国際セミナー『第三段階教育における質保証と教育スタッフ ―日・独・豪の比較考察をもとに-』(同時通訳付き)を開催いたしました。

2011年中央教育審議会「キャリア教育・職業教育」答申を踏まえ、本年7月教育再生実行会議第五次提言において、新たな機関創設がアナウンスされました。大学・短大・高専・専門学校すべての第三段階教育機関が職業教育を充実させていくとともに、新たな複線型制度を構築する、その鍵となる機関創設であり、日本の教育制度発達における大きな節目となるともみられます。現在その具体的な検討が始まっていますが、その教育の質保証における議論の中核には「教育スタッフ」のあり方という課題があります。そこで、本セミナーでは、複線型第三段階教育体系における教育の質保証の観点から、教育スタッフの保有すべき資質について、とりわけ学術的教育モデルと職業教育モデルを対比しながら議論していきました。そのため、一方では実務卓越性を前提としながらも専門大学などでアカデミックな学位を標準的な要件としているドイツから、また他方では職業教育のための固有の教員資格を設定・開発し、その普及を図ってきたオーストラリアから、それぞれ第一人者の先生方を招聘し、講演をいただき、国内の専門研究者とともに我が国の改革の方向性をめぐる総合的な検討を行いました。

■テーマ

『第三段階教育における質保証と教育スタッフ ―日・独・豪の比較考察をもとに-』

■開催日時

2014年11月15日(土) 10:30~17:30 (懇親会 17:45-19:30)

■開催会場

TKP天神駅前シティセンター(福岡市中央区天神2-13-7福岡平和ビル6F)
http://tkptenjin-annex.net/access.shtml

■プログラム概要(日英同時通訳付き)

10:30~11:00 開会挨拶
吉本 圭一(九州大学・第三段階教育研究センター・センター長)
11:00~12:00 基調講演①
「教員の職業資格と養成プログラムの国際比較」
バーウィン・クレイトン(豪・ビクトリア大学・就業関連学習研究センター・センター長)
コーディネータ 塚原 修一(関西国際大学・客員教授)
12:00~13:00 昼食
13:00~14:00 基調講演②
「ドイツにおける高等教育/第三段階教育の教員-国際比較の観点から-」
ウルリッヒ・タイヒラー(独・カッセル大学・国際高等教育研究センター・名誉教授)
コーディネータ 米澤 彰純(名古屋大学大学院・国際開発研究科・准教授)
14:00~15:00 基調講演③
「諸外国との比較を踏まえた日本の第三段階教育における教育スタッフ」
稲永 由紀(筑波大学・大学研究センター・講師)
コーディネータ 伊藤 友子(熊本学園大学・外国語学部・教授)
15:00~15:30 コーヒーブレイク
15:30~17:00 パネルディスカッション
「実践的な職業教育を担う教育スタッフをめぐって」
パネラー:
  ウルリッヒ・タイヒラー
  バーウィン・クレイトン
  稲永 由紀
  ヒュー・ガスリー(豪・ビクトリア大学・就業関連学習研究センター・上席主任研究員)
  潮木 守一(筑波大学・大学研究センター・客員研究員)
  沼口 博(大東文化大学・文学部・教育学科・教授)
  杉本 和弘(東北大学・高度教養教育・学生支援機構・准教授)
コーディネータ 亀野 淳(北海道大学・高等教育機能開発総合センター・准教授)
17:00~17:30 総括ならびに閉会の辞
吉本 圭一
17:45~19:30 懇親会

■主催

九州大学第三段階教育研究センター

■後援

 日本高等教育学会、日本教育社会学会、日本インターンシップ学会、
 日本キャリア教育学会、日本産業教育学会、九州教育社会学会、
 全国公立短期大学協会、日本私立短期大学協会、短期大学コンソーシアム九州、
 一般財団法人職業教育・キャリア教育財団、全国専修学校各種学校総連合会、
 福岡県専修学校各種学校協会

九州大学第三段階教育研究センター

2015 © Research centre for Tertiary Education and Qualifications