教育と訓練の統合的な職業教育・高等教育資格枠組みプロジェクト

平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業

高等教育と学位・資格研究会

平成26年度 国内検討分科会実施内容

本プロジェクトでは、モデルカリキュラムの開発は行わないが、連携する職域プロジェクト(観光、ビジネス、食と調理、介護)で開発予定のモデルカリキュラムの妥当性、有用性を資格枠組との関連を視野に入れながら検討する予定である。
国家的に教育・訓練体系が整備されているオーストラリアにおける職務標準であるトレーニングパッケージ(AQF対応)を主として取り上げ、海外事例調査等で得られた知見も総合しながら、まずは、レベル設定やボリュームなどについて、我が国における当該分野の状況と照らし合わせながらその適用可能性を検討し、適切な追加と修正を施しながら、日本版のモデルカリキュラム基準と達成度評価の基準について設定する。
これを基に、当該分野の人材養成をおこなっている既存の教育プログラム(カリキュラム)との対応について事例的に検討し、不足していると考えられる職務について学習するコンテンツの開発を助言する。レベルはオーストラリアのTAFE相当に絞る予定である。

各職域プロジェクトで開発した学習コンテンツを実証講座として開講し、実際に連携校で当該分野を学んでいる学生に受講させ、学生には達成度および学習内容・方法を評価してもらう。同時に、本事業におけるコンソーシアムにおいて当該分野の学科・コースを持つ教育機関の関係者にも広く参加してもらい、当該コンテンツのレベル設定の適切性や内容の有用性等について評価する予定である。この実証講座には、オーストラリア(NCVER)から専門家を招聘し、講座に参加してもらうとともにアドバイスをもらう予定である。そのため、本年度はまずNCVERから専門家を招聘し、プロジェクトメンバー間での研究会を開催する。